石神井川の両側は桜が見頃。本当に見事です。
今度引っ越す家から近いため、今日は半日うろうろとしてみました。
川縁は車一台ぎりぎり通れるほどの広さ。
区の小さな提灯が桜並木にかかっています。
こんな見事な満開だから、観にいらしている方も多く。私もその一人。
川縁で桜を堪能していると、自転車を押して近づいてくる女性。
私より年上の方。
私の車いすをよけながら、桜に近づくと、
いきなり枝を折ったのでした。
たぶん、私のけげんそうな顔をみたためなのか
「見に来られない病人がいて …」
そうなんですか。
「去年は見に来れたんだけれど…。一輪ざしにしてあげようと思って …」
…こんな時とっさに気の利いた言葉が出たらよかったけれど。
きっと桜を折っちゃいけないことぐらい、この女性は知っていますよね。
そこへ、大きな車が一台。こんな狭い道に進入してきて。
私もよけて、桜の枝を持った女性も自転車を寄せて。
「すみません」
車の運転手の言葉に、私は頭をぺこり。
「本当はこの道、車は通っちゃいけないのよ」
そう後でつぶやいたのは、桜の枝の女性。
そして 私に
「(車に)気をつけるのよ」
と言って去っていきました。
私は桜に
「さくらは気をつけられないわね…」
そう、病人に持っていきたい人が大勢だったら、桜は傷だらけになってしまう。
車の人だって、通りにくいことはじゅうじゅうご存じなんだろうね(違反ではないと思うけれど)
おまけですが、そんなことがあってぼうっと過ぎたことを考えていたわたしの前に自転車に乗ったおじいさまがつつううっといらして
いきなり何かを川に捨てました!!
ビニールみたいなものを!!
もうシンジラレナイ。
言ってくれたら私が持ち帰ったのに。
これは言い訳できないでしょ、さすがに
なんだか、ちょっと疲れました。
ようするに、私は今日はえらく暇だった、というお話でした。