僕は僕の時間を生きていて
彼女は彼女の時間を生きている
だから二つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ
映画「彼女と彼女の猫」より
この短編映画を見て、登場する猫と彼女の想いが少しずつずれているのを観た。
それでも互いを思いやり、相手を大事にする姿を見た。
そう、私と、大切な人は、別人格で、別の時間を生きている。さも同じ世界で、同じ季節を生きているように思うけれど、それぞれ感じ方も違うし、考え方も違うし、見ているものも違う。私と大切な人は、違う世界を生きている。
私は、それを忘れてはいけないんだなあと、この映画を見ながら思いました。
違う世界を生きていて、理解していない部分や、わかっていないことがたくさんあることを、忘れちゃいけない。明日は、今日よりもそれがわかって、謙虚な自分を見つけていかなくては。
そうしないと、誰かを助けられるような、智慧を学ぶことはできない。
なにも知らない自分を自覚して、成長していかないと、大好きな誰かの力になることなんてできない。
それがわからないぐらい、私は傲慢に生きてきました。
人はそれぞれ、違う時間を生きている。すれ違う一瞬に、ユーモアを持って笑いあえるぐらいの、智慧のある人間になりたい。
猫のように、いるだけで癒せる存在になるには難しすぎるから。
なんだか心にしみた映画でした。いろんなことを繋げるようにして観ていました。